共鳴管冷凍機の作動原理
共鳴管冷凍機の構造
共鳴管冷凍機は下図に示すように,音響ドライバ(スピーカ),共鳴管,共鳴管の中に設置されたスタックから構成されます.

共鳴
一方が閉じている管に音波を入れると,音源から出た音波(入射波)は閉じられた管端(閉止端)で反射して帰ってきます(反射波).その音波が特定の周波数(共振周波数)の場合には,入射波と反射波が重なり,音波は大きな振動を起こします.これを"共鳴”と呼びます.
共鳴管内の流体の動き
この共鳴管の中では音波が共鳴しており,1/4波長の定在波が存在します.下の図は共鳴管内における気体の動きと圧力の変化(色)を示しています.

図に示されるように,気体は閉止端に向かうときに圧縮され温度が上昇し,逆に開放端(スピーカ側)に向かうときには膨張して温度が下がります.
スタックとの熱交換
閉止端に近い位置に,スタックと呼ばれる流路の狭い部分が入れてあります.この図は気体とスタックの間の熱の伝わり方を示します.

このように熱はバケツリレーの要領でスタック壁の右側から左側に運ばれます.
このとき,スタックの間隔が広すぎたり,共鳴周波数(気体のスピード)が早すぎたりすると,気体からスタックにうまく熱が伝わりません.

逆にスタックの間隔が狭すぎたり,共鳴周波数が遅すぎたりすると,圧縮するとき気体からスタック伝わった熱を,気体が膨張するときにスタックから奪うために,結果として熱の移動は起こりません.

このように,スタックの間隔,共鳴周波数,気体とスタックの間の熱の伝わり方は,共鳴管冷凍機にとってとても重要です.